今春、大学卒業とともに渡米し、プロバスケットボールNBAチームなどのチアリーダーの試験に挑戦する女性がいる。静岡県浜松市出身の猿田彩さん(22)だ。滞在する米カリフォルニア州は、新型コロナウイルスの感染拡大で外出禁止令が出され、予定されていた試験の日程はほとんどが未定。不安もあるが「少しでも明るい話題を届けられるよう頑張りたい」と前を向く。

チアリーダーは米国でも憧れの職業で、チームごとに行われる試験は、それぞれ毎年200~300人が受け、選ばれるのは20人ほどだという。

猿田さんは小学生の頃から、バレエやダンスに打ち込んできた。中学3年の時に、テレビ番組で見たアメフトのNFLチームで踊る日本人チアリーダーの姿に目を奪われた。ボランティア活動などもし、常に周囲のことを考え励ます姿勢にも引かれた。「こんな女性になりたい」。

西遠女子高から桜美林大(東京)に進学。ソングリーディング部に入部し、チアダンスを始めた。2年生の時に全国大会で準優勝し、3年時にはハワイの大学に留学。チアダンス部に入り、チームメートから刺激を受けて、志が明確になった。

今年3月上旬から、カリフォルニア州サンタクララ郡でホームステイをしている。同中旬ごろに州から外出禁止令が出され、屋外での練習が制限された。3~7月に計4チームの試験を受ける予定だったが、ほとんどの日程が決まっていないという。

今はホームステイ先で、現役のチアリーダーが会員制交流サイト(SNS)に配信するダンス動画を見ながら練習を重ねている。いつ自分が感染するか分からない不安を抱えるが、「大変な状況の中でもここに来られたことに感謝している。今自分ができる準備をして本番に臨みたい」と話した。